これは1970年に初登場したブランドを代表するダイバーズウォッチ、ベンソス 500を現代的に再解釈した新作である。ブランド再始動後、ヴィンテージから着想を得たダイバーズウォッチを現代にフィットした形でつくるという取り組みを続けるアクアスターだが、この新作であるベンソス プロフェッショナルはよりスリムなケースフォルムに加え、なじみ深いスイス製ムーブメントを搭載し、さらにステルス感漂うブラックケース仕上げを採用している。
アクアスターの新作ベンソス プロフェッショナルはベンソスの進化形であり、そのコンセプトをほぼ忠実に守りながらも、これまでのベンソスとは異なる装着感を目指している。幅42mmの、904Lスティール製ケースを持つベンソス プロフェッショナルは、厚さ13.9mmにスリム化された。厚さ16mmだった以前のモデル、ベンソス H1と比較すると薄くなっていることがわかる。防水性能は300m。風防はARコーティングが施されたフラットサファイアクリスタルで、ベンソス プロフェッショナルにはセラミック製ダイビングベゼルを含め、スーパールミノバX1を使用している。
benthos pro
計時は、おなじみのETA 2824-2 エラボレグレードが担う。これは時刻を表示し(デイト機能なし、そしてファントムポジションなし)、2万8800振動/時(4Hz)の振動数と38時間のパワーリザーブを提供する。これは過去数十年にわたり何百ものブランドで使用されてきたのと同じムーブメントであり、アクアスターも過去のモデルで採用してきたものだ。シンプルで信頼性が高く、整備も容易で、かなりの精度が期待できる。
ベンソス プロフェッショナルは、ブラックのIsofane VS 1969ラバーストラップ仕様で提供。プレオーダー価格は1290ドル(日本円で約20万円)で、予約期間終了後は1590ドル(日本円で約24万3000円)に上昇する予定だ。プレオーダー期間は10月31日まで、出荷開始は11月からを予定。スペックと詳細は以下に記載する。
我々の考え
革命ではなく進化を遂げたこの新作で、アクアスターが人間工学に焦点を当てたのはよいことだと僕は思う。直径42mm×厚さ13.9mmというサイズは、ダイバーズウォッチとしては依然としてしっかりとしたスティールの塊だが、このケースのラグ・トゥ・ラグがわずか47mmであることは忘れてはならない。僕はこれまで、このブランドの過去のモデルをいくつか試着したことがあるが、その厚みは常にヴィンテージらしさ(70年代の雰囲気)を感じさせる一方で、日常的な着用感としては理想的とは言い難かった。数mm薄くなったこの新しいベンソス プロフェッショナルがどのような着け心地なのかかなり興味がある。
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そこにDLC仕上げを施した精悍なケースが加わることで、オリジナルのベンソスが持つデザイン言語に、驚くほどモダンで魅力的な解釈が加えられている。そしてDLC加工が施されているにもかかわらず、価格は過去モデルの流れをしっかりと踏襲しており、プレオーダー価格を利用すれば、40mmのベンソス ヘリテージIIよりも100ドル安い。
基本情報
ブランド: アクアスター(Aquastar)
モデル名: ベンソス プロフェッショナル(Benthos Professional)
直径: 42mm
厚さ: 13.9mm
ケース素材: ブラックDLCコーティングを施した904Lスティール製
文字盤色: ブラック
インデックス: 夜光プリント
夜光: スーパールミノバX1
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: バックルにマッチしたIsofane VS 1969ラバーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: ETA 2824-2
機能: 時・分表示、センターセコンド
直径: 25.6mm
厚さ: 4.6mm
パワーリザーブ: 38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25
価格&発売時期
価格: プレオーダー価格は1290ドル(日本円で約20万円)、通常価格は1590ドル(日本円で約24万3000円)。